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執筆者の写真吉田 薫

【DX】職場のDXが進まないケースについて その①




IPAの「DX動向2024」によると最新の”DXに取り組んでいる企業”の割合は73.7%となり、米国における2022年度調査の77.9%となり大きく変わらない水準です


ただ、「DXの取組において、設定した目的に対する成果が出ているか」を尋ねた結果は、米国の89%に対して64.3%と3割近く低い水準となっています

DXの取組において、設定した目的に対する成果が出ているか ※「DX動向2024」IPA


この結果から解るように、日本の企業にとって「DXは取り組んでるが進まない」と感じてるケースが多いのではないでしょうか


また、同資料のDX取組割合と成果割合の関係を見ると、取り組み成果共に高い物は「アナログデータのデジタル化」や「業務の効率化による生産性の向上」など、どれもデジタル化に相当するDXとしては初期段階に留まります

※「DX動向2024」IPA


本来のDXの目的である「新しい価値の創造」に当たる取り組みは、「新規製品・サービスの創出」や「顧客起点の価値創造によるビジネスモデルの根本的な変革」の様に取組・成果共に低い数値を示しており、DX化が会社の収益構造の強化には達していないことが解ります


この結果から、DXは取り組んではいる(デジタル化など)が、変革や成長(収益構造の強化や売上の向上)に繋がるような効果は出ていないと考えられます


では、何故DXに取り組んでいるのに目的の成果が出ないのでしょうか?


当然、色々な要因が考えられますが、その中から私の経験として幾つかDXが進まないケースを説明したいと思います


職場のDXが進まないケース①としては、「経営(者)が実行している」ケースです

これも何回か目撃したケースですが、経営者のDX推進の意識が高く、DX化をご自分で決定して、更に実行もご自分で行われている様な場合、一見スピーディーで良いように見えますが、(解像度を上げて)よく見ると、DX化は経営(者)が推進しているだけで、従業員が誰も付いてきていない「裸の王様」になっている事が見受けられます



上辺上は、デジタル化も、意味の薄い働き方も進んでいるように見えますが、従業員に当事者意識は薄く、困惑こそしても、「新しい価値の創造」へは進展していきません

本来、現場から起きるはずのイノベーションも起こりません


このような、経営(者)が「裸の王様」の様なDX推進では成果の出しようもないということになります


今回は、日本のDXの実情とDXが進まないケースを説明しました

まだ他にも企業のDXが進まない良く見かける事例がありますので、次回はその辺を書いてみたいと思います


「DXについて相談したい!」

「DXが進ままない・・」

「DXを進めるいい方法はないか?」

「そもそもDXって何?必要なの?」

などの、ご相談承ります。是非、オンライン相談をご予約下さいます




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